高血圧と心拍数の関係性と母乳育児

妊娠中に高血圧の症状が出る妊婦さんは20人に1人の割合と言われ、妊娠中の症状としてメジャーなものです。
一般的に「妊娠高血圧症候群」と呼ばれ、高血圧や蛋白尿といった症状が見られます。
起こりやすい人は、元々高血圧や腎臓の病気を持っている人、肥満の人、40歳以上という年齢、双子以上の多胎妊娠、初めてのお産をする人、などが挙げられますが、明確な原因は未だに解明されておらず、有力な説としては妊娠中に血管に負担がかかるため、または胎盤がうまく作られず栄養や酸素が母体と赤ちゃんの間をうまく行き来できず、それが全身の血管に作用してしまうのではないかといわれています。
この妊娠高血圧症候群は出産後ほどなくして症状が治まることが多いのですが、産後12週を過ぎても依然として血圧が高い状態が続いてしまう人もいます。
そういった人は元々要因を持っていて、妊娠を機に症状が出てしまった人と考えられ、今後は内科で高血圧の治療を受けなければなりません。

かつては降圧剤を飲んでいる人は母乳をあげない方が良いとされていましたが、今は母乳育児を行っている場合でも飲める降圧剤があります。日本高血圧学会が作成するガイドラインにて「授乳が可能と考えられる降圧薬」として提示されており、医師の判断の元で治療中でも母乳育児を継続することができます。

一方、高血圧の人は心拍数も高めになります。心拍数は標準な人では1分間に70-80回です。100回を超える場合は心疾患やホルモンの病気であることが考えられますので早期の治療が必要です。
また、心拍数が高い状態が長く続くと心臓への負担も増え、心疾患と血圧の高い状態が重なると死亡率が高くなるというデータがあるため注意が必要です。